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植治の庭061011

他の見学者にまぎれてお庭見学にいってきた。

ひとつめは某財閥の某庭園。
具体名、写真は非公開で…とのこと。
借景庭園数あれど…凄い庭でした。
「植治作庭の近景中景」と
「借景となる東山を利用した遠景」の距離が短く非常に効果的。
借景というよりも山と一体になった庭園である。
明治の7代目小川治兵衛作庭からずっとお手入れにはいっている庭だそうだ。
伝統をまもり、未来につなげていく意思の強度がすさまじい。
施主、造園家の素晴らしい関係。
いつまでも続いてほしいものだ。
それにしても非公開なのが惜しまれる。

で、ふたつめは洛翠(らくすい)さん。
ここは現在は旅館になっており、500円の入場料で見学も可能。
http://www.rakusui.com/
2003年よりお手入れを再開し、
いうなれば予算の許される範囲でのお手入れなのであろう。
まだまだ満足できない風景のようである。
お手入れのなかった期間が惜しまれる。
建築は手入れをしないと傷みが進む。
庭は手入れをしないと樹木が造園家の意思とは関係なく育ってしまう。
だからといって元の大きさに戻せばいいってもんでもないと考えておられるよう。
生き物だから当然といえば当然。

建物も時代やライフスタイルに応じた変化が求められる。
庭も同じだということか。

http://ueji.blog71.fc2.com/blog-date-20061013.html

写真は明治の7代目のもともとの施主のための設計図。
というか琵琶湖の地図。
明治になって初めて一般に地図が公開されるようになり、
琵琶湖の形も知れわたるようになったとのこと。
洛翠の池は琵琶湖の形をしています。


































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