東住吉の家
敷地は下町の商店街の中。
もともとは4連棟の長家の右端の1軒でしたが、
隣家と切り離すかたちで建て替えました。
東西に細長い敷地は、いわゆる「ウナギの寝床」であり、
東側は商店街、西側は電車の高架駅です。
開口部を設けることは可能ですが
南北方向には採光をとることができない状況でした。
こうした敷地の建物はどうしても家の中央部がどうしても暗くなりがちです。
このような場合、採光を解決法は大きく分けて2種類考えられます。
コートハウスとするか、あるいは建物の中央部にトップライトを設けるかという案です。
この家の場合は必要とされる床面積と、
綿密なコストプランニングによって後者の手法を採用しています。
光の差し込む「底」にあたる部分がLDK。
直射日光を遮るために、3階の床からH1100あがった場所に
グレーチングのルーバーを敷き込みました。
このグレーチングはプレイルームの床であり、
光を拡散させるルーバーであり、
LDKに落着きを与える天井の役割を果たしています。
LDKの床を覆う白いビニルタイルをはじめ、
内観のほとんどが白一色に統一され、拡散光が家の中へ行き渡ります。