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高槻の家(N-HOUSE) 写真:平野和司

自然の力を利用する空気の動く家―省エネルギーの住まい

「いごこち」がなんだか良い建物ってありませんか? 初めて入ったのに、なんだか気持ちが落ち着いていたり、 長時間いても、ストレスを感じない、もっとその場にいたくなるような・・・ そんな建物ってありませんか?

建築とは大変おもしろいものです。 同じ敷地であっても、建築や設計しだいで 「いごこち」のまったく違う空間になってしまうのです。 我々建築士は建物を設計しているように見えるかもしれません。 実際に図面化されるのは屋根や壁や窓・・・etc。

しかし、本当はその背後に存在する環境を設計しています。 建物とは単体で存在することができず、 それを取り囲む環境を含めたうえで「その建物」は存在するのです。 だから、机上でいくら完璧と思われる設計ができたとしても、 実際の敷地に建てられた瞬間に価値の低いものにもなりうるのです。

我々は2つのことを忘れないようにしています。

1つは、「敷地の持つ性能を活かす」ことです。

光の取り入れ方や風の流れ、 樹々のざわめき、 川の流れる音、 季節や時間の移ろい、 大きな眺望から小さな庭木の風景まで。 そんな日常の自然を住環境に与えます。

2つめは、「クライアントの生き方を表す」ことです。 家族との理想的な距離感やぬくもり、 玄関から部屋へ 部屋からバスへ バスからリビングへ・・・ 機能的な住まい人の動きや、 必要十分な収納。 そんな日々の暮らしの中にある空気や身体へのやさしさと安心感を「表現する」建築姿勢です。

我々の設計する家では空気がよく動きます。 風が良く流れるということです。 温度差、気圧差を外構計画から家の中までトータルに計画し、 風のない日でも自然に空気の流れを発生させます。

また可能な限りに、中水や太陽熱を利用し、環境への負担をおさえた計画を行います。